Adobe XD 2019年3月のアップデート

Adobe XDの３月のアップデートがリリースされました。
（そういえば２月のアップデートの記事書いてないな…）

今回追加された新機能はこちら ▼

IIllustratorにコピー＆ペーストで編集可能なベクターの読み込み
書き出し用のマークが簡単に
環境にないフォントの自動読み込み
グループをまたいだ複数オブジェクトの選択
ユーザビリティテスト時のナビゲーションコントロールの非表示
Jira Software Server および Data Center 連携
Webブラウザ上でのドラッグジェスチャーのサポート

では、それぞれ見ていきましょう。

IIllustratorにコピー＆ペーストで編集可能なベクターの読み込み

これまでは、XDとIllustratorの間でコピー＆ペーストしてデータを移しても編集ができない状態で読み込まれていましたが、今回のアップデートで編集可能な状態でのコピー＆ペーストが可能になりました。
Illustratorでベクターを修正したいときに簡単にデータの移動ができるので作業が楽になりますね。
この作業が可能になったのは、XDがクリップボード上にSVGデータを保持できるようになったことで実現したとのことです。

書き出し用のマークが簡単に

PhotoshopとIllustratorからエレメントを読み込むと、自動的に書き出し用としてマークされるようになりました。
また、以下の方法でもマークができるようになりました。

・デザインカンバス上での右クリックからのコンテキストメニュー
・キーボードショートカット（Cmd + Control + E / Ctrl + Alt + E）
・プロパティインスペクター

デザインカンバス上で「すべてを選択」してから「書き出し用にマーク」をクリック、またはショートカットですべてのオブジェクトに対する設定を一度に変更することもできます。

環境にないフォントの自動読み込み

これまでは自分のコンピューターにないフォントやCreative Cloudの同期を解除したフォントがドキュメントに含まれていると「環境にないフォントがあるよ」っていうメッセージが表示されていましたが、今回のアップデートで環境にないフォントが含まれているドキュメントを開くと自動的にそのAdobe Fontsをアクティベートしてくれるようになりました。

また、アセットパネルに「環境にないフォント」セクションが追加され、環境にないフォントを特定してシステムにインストールするかインストール済みの他のフォントに置き換えるか選択できるようになり、フォント関連の設定が簡単にできるようになりました。

グループをまたいだ複数オブジェクトの選択

これまではグループをまたいで複数のオブジェクトを選択できませんでした。
そのため、個別に編集するか、一度グループ化を解除してから選択する必要がありました。
今回のアップデートでグループをまたいで複数のオブジェクトを選択できるようになったので、選択、編集がより簡単に行えるようになりました。
グループをまたいで複数オブジェクトを選択するにはWindowsの場合はShift + Ctrlキー、Macの場合はShift + Cmdキーを押しながらクリックします。

プロトタイプでのナビゲーションコントロールの非表示

プロトタイプ時に表示される前後のアートボードに移動するボタンやアートボード番号の表示と非表示を選択できるようになりました。
プロトタイプを共有する際に、「ナビゲーションコントロールを表示」のチェックボックスにより選択できます。
「ホットスポットのヒントを表示」もオフにすれば、より実際のアプリケーションに近い状況でユーザビリティテストを行うことができます。

Jira Software Server および Data Center 連携

Jira Softwareと連携することで、XDのプロトタイプとデザインスペックの直リンクを「Jiraの課題」に埋め込むことが可能になりました。
チームでJiraを使っている場合など、共有が簡単になり、作業がスムーズに行えますね。

Webブラウザ上でのドラッグジェスチャーのサポート

ブラウザ上でのドラッグジェスチャーがサポートされ、アートボード間をドラッグジェスチャーで移動する際のトランジションが再現可能になりました。

まとめ

今回もうれしい新機能がたくさん追加されました。
個人的には、フォントの自動読み込み、グループをまたいだ複数オブジェクトの選択、書き出し用のマークが簡単にできるようになったことがうれしいですねー。
どんどん便利な新機能が追加されて、ますます使いやすくなっていくXDさん！
次回のアップデートにも期待ですね。