Adobe XD 2019年11月のアップデート

こんにちは、みおです。
遅くなってしまいましたが、今月のアップデート情報です!

Adobe MAX 2019が11月2〜6日にアメリカ・ロサンゼルスで開催されました。
それに合わせてXDもアップデートされましたよ!
今回のアップデートはかなり大型アップデートで待っていた機能も盛りだくさん!!
アップデートの内容は下記の通りです。

リアルタイム共同編集(ベータ)
ドキュメント履歴
共有モード
コンポーネントのステート
ホバー状態のアクショントリガー
複数のインタラクションのサポート
Creative Cloudライブラリ連携の強化
Sketchファイルの読み込みと互換性の強化
再設計されたプラグインマネージャー

たくさんありますが、順番に見ていきましょう!

リアルタイム共同編集

XDにも共同編集がやってきました!
複数のメンバーが同時に同じファイルを編集できるため、より効率的にチームでのデザイン作業ができるようになります。
デザインだけでなく、ブレストなどでも使えますね。

共同編集を使うには、クラウドに保存されたファイルで右上のアイコンをクリックします。
下の画面になるので、招待したい人のメールアドレスを入力して『招待』ボタンを押します。

招待した人にメールが届くので『開く』を押せば共有されたファイルが開きます。

同時にそのファイルにアクセスしている人がいる場合は右上に表示されるので、他に誰がアクセスしているかもわかります。
また、誰かが触っているオブジェクトには枠と名前が表示されるので、誰がそのオブジェクトを触っているのか確認もできます。

まだ現在はベータ版ですが、いろいろと試して気づいたことがあればフィードバックを送ることができます。

ドキュメント履歴

ついにXD内でバージョン管理ができるように!!
クラウドドキュメントは自動で保存されますが、その履歴が自動で保存されるようになりました。

ファイル名の横のドロップダウンアイコンをクリックすると下のような画面が開きます。

時間のところにカーソルを合わせると「・・・」とタグアイコンが出てくるので、「・・・」から履歴に名前をつけたり、その時点の履歴を別ファイルで開くことができます。

履歴は30日間保存されますが、それ以降も残しておきたい場合はタグにチェックを入れておくことでそのまま保持され続けます。

共有モード

今回のアップデートで共有モードも新しくなりました。
これまでは右上の共有ボタンから共有リンクを作成していましたが、ver.24からは「デザイン」モード、「プロトタイプ」モードと並んで「共有」モードが追加されました。

このモードにより、共有リンクに含まれるファイルが確認でき、リンクに名前をつけることもできるので管理がしやすくなりますね。
デザインレビューや開発者用の共有など、よく使うリンクはプリセットを使って簡単にリンクを作成できます。
また、個々の共有リンクのアクセス権やパスワード保護も共有モードで一括管理できます。

今後も異なるプロトタイプワークフローへの対応や、異なるアートボードのセットの共有などを含む、共有モードのさらなる強化が予定されているそうなのでますます便利になりそうですね。

コンポーネントのステート

コンポーネントにステートを持たせることができるようになりました。
これまではボタンのオン・オフの状態など、複数のアートボードを用意して実装していましたが、コンポーネントにステートを持たせることにより1つのパーツに複数の状態を持たせることが可能になりました。

ボタンの状態の変化のためにアートボードを複数用意する必要がなくなるので楽になりますねー。

コンポーネントにステートを設定する方法は下の通りです。
(動画で撮ったけどエラーが出たのでわかりにくいけど画像で…)

ホバー状態のアクショントリガー

今回のアップデートで、ホバー状態のアクショントリガーが追加されました。
これまでホバー状態は擬似的にしか実装できなかったので、待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか?

ホバー状態を実装するには、新しいステートを作成してプロトタイプモードでトリガーに「ホバー」を選択するか、ステートの選択で「ホバーステート」を選択します。
ホバーステートを設定すると、プロトタイプモードで自動的に「ホバー」トリガーが選択されます。

キーやゲームパッド、音声に加え、ホバートリガーも増えてますますプロトタイプ作成が充実しそうですね。

複数のインタラクションのサポート

これまでは一つのオブジェクトやアートボードに対して一つのインタラクションしか設定できませんでしたが、今回のアップデートで複数のインタラクションを設定できるようになりました。

これにより、ドラッグとタップで挙動を変えるなど、そういった複数の動きもより少ないアートボード数で対応できるようになりました。
カルーセルなど、これまで実装するのが面倒だった動きも簡単に実装できるようになりそうです。

Creative Cloudライブラリ連携の強化

これまでXDではPhotoshopやIllustratorなど、他のアプリケーションで作成したアセットを利用できるのみでしたが、今回のアップデートでXD内でもCreative Cloudの作成と管理ができるようになりました。
これによりXDで作成したアセットを他のCreative Cloudアプリケーションでも使用できるので、複数のアプリケーションにまたがった作業も楽にアセットを共有して行えるようになりました。

また、左のアセットパネルにCreative Cloudライブラリを起動するためのボタンも追加されたので、Creative Cloudライブラリへのアクセスが簡単になりました。
もちろん今まで通り、ファイルメニューからやショートカット(Cmd + Shift + L / Ctrl + Shift + L)でのアクセスも可能です。

Sketchファイルの読み込みと互換性の強化

Sketchからのデザインファイルの読み込みは以前から実装されていましたが、今回のアップデートで既存のSketchライブラリをXDのクラウドドキュメントに変換する機能が追加されました。
これにより、Sketchライブラリに含まれるアセットをXDで構築したデザインシステムの一部として利用できるようになりました。

XD内ではリンクされたアセットとして使用できます。
また、ソースとなるクラウドドキュメントを編集すれば、リンクされたアセットの仕組みにより全ての使用箇所に反映させることもできます。

再設計されたプラグインマネージャー

今回のアップデートでプラグインマネージャーも新しくなりました。

おすすめのプラグインやカテゴリーごとに探すこともできるようになり、プラグインを探しやすくなりました。
また、そのプラグインの詳しい説明や評価も確認できるので、インストールを検討する際に役立ちます。

まとめ

Adobe MAXに合わせたアップデートだったので、今回は本当に盛りだくさんで、ほしかった機能もいろいろと追加されて個人的にはかなりうれしいアップデートでした!!

Adobe XD Creative Challengeのときにステートやホバートリガーがほしかったなぁと思ったりもするので、改めてチャレンジしてみようと思います。

まだまだXDの進化は止まりませんね!
今後もさらに使いやすくなることに期待です。
これからのアップデートも楽しみ!!